内容品香気物質の収着

包装されている食品や飲料のフレーバー特性の変化は、プラスチック材料からの臭気物質の移行や内容品の変質による臭気物質の発生以外に、内容品の香気物質がプラスチック材料に収着されることによっても生じます。

一番代表的な例として、オレンジジュースのケースです。オレンジジュースには、リモネンというフレーバー物質が含まれており、このリモネンはガラスには収着されませんが、PEやPPなどのポリオレフィンには多く収着されます。

一時期、内面材料がPEフィルムであるスタンディングパウチに充填されたオレンジジュースの製品がありましたが、リモネンの内面PEフィルムへの収着でオフフレーバーになることが非常に問題となったことがあります。

液体容器として多く使用されている紙パックも内面のPEフィルムがラミネートされているため、同じような問題がありました。

リモネンのようなフレーバー物質のプラスチックへの収着性の程度は、有機化合物とプラスチックの親和性の問題です。リモネンは油性の物質であり、ポリオレフィンとの親和性は大きい一方、極性基を含むプラスチックとの親和性は低くなります。

そのようなプラスチックとしては、ポリエステルやエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)がある。オレンジジュースの容器の内面材料としては、ポリエステルやEVOHなどを適用することが望ましいということになります。

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